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【おそ松さん】色松恋物語(BL長編)

第20章 6人旅(旅行編)


結局、おそ松兄さんがカラ松を道連れにお札を貼り直した。
その後、中居さん二人掛かりで次々と食事が並べられて、それに続いてこの旅館の大女将だと言う老婆が入ってきた。
そして、お札の事を誤られた。

なんで一言言ってくれないんだとか何故こんな部屋使ってるんだと兄弟達の口から苦情が飛ぶ。
だけど、それに対してはちゃんとした理由があった。


以前この部屋は心霊番組にも取り上げられるほど有名な心霊スポットだったそうだ。
テレビの影響で肝試し感覚で泊まりに来る客が増え、霊がそのことに腹を立てたのか心霊現象は酷くなっていき、従業員にも被害がおよび出し、遂には経営できなくなるほど従業員の数が減る自体に。
そこで、例のご住職にお祓いを依頼したが、成仏させることができず、お札で抑えると言う形になったんだとか。
それ以降、怪奇現象はパタリと止み、事情を説明した上で泊まって頂いたお客さんにも何も起きることなく数年の月日が経ち、事情を、説明すると言うこともなくなったんだとか。

それを聞いて、寧ろ、お札を剥いでしまった事を申し訳なく思った僕たちは、ペコペコと誤った。

こうなったら悪いのは僕たちだ。
明日にはお祓いをして貰えるのだから今晩はこの部屋で我慢するしかない。
そう思った。

大女将が部屋を後にした後、僕たちは食事にありついた。
素朴な味わいでとっても美味しかった。
食事の後は再び温泉に浸かりに向かった。
お札の事も忘れ、温泉の気持ちよさに浸った。

部屋に戻るとテーブルは端に寄せられ、布団が6人分敷かれてあった。
三つずつ向かい合わせに敷かれていて、自然とじゃんけんが始まる。
勝った順に布団に体を埋めていった。

押入れ側から順に十四松、おそ松兄さん、トド松。
向かいの布団に押入れ側から順に一松、カラ松、僕だ。

眠る位置は決まったものの、なかなか寝付けず、睡眠薬がわりに全員が酒を流し込んだ。
そして、狙い通り酒に飲まれた僕たちは意識を手放していった。

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