第15章 スイートよりビター
「は・・・ぁ、俺・・・俺・・・」
「一松?」
繰り返し襲う感覚の正体をやっと掴んだ。
「過去のお前に・・・感じさせられてる?」
「は!?どういうことだ一松っ、それは聞き捨てならないぞ!?」
俺は、謎の感覚が襲う瞬間に以前の情事でカラ松に感じさせられたことを思い出していた。
だから、感じているんだけど今触られている場所じゃないんだ。
「ど、どういうことだ?」
ほんと、恥ずかしいの堪えて説明しているのに、この馬鹿は・・・
「お前、脳みそまで筋肉でできてんの!?」と声を荒げて続けた。
「過去のお前と今のお前に感じさせられてんの!」
イラっとしていたのと早く終わらせたいのとでとんでもない言葉を口走っている事にこの時の俺は気づいていなかった。