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【おそ松さん】色松恋物語(BL長編)

第13章 働く六つ子(バイト編)


「ふんんっーーーーーーっ!!」


求めていた内側からの快感に口を塞いでいるとはいえ声が漏れる。
俺は瞼をぎゅっと閉じて声を押し殺した。
指が奥まで届かないのとカラ松よりも細い指で物足りないので何かを求めるような腰の動きは収まらない。
俺は指を二本に増やし、もう片方の手で自信を扱いた。
体を支える腕が無い状態だ。
カラ松や十四松と違って全く鍛えられていない体ではそんなに持つはずもない。
俺は上り詰める事だけを考えて手を動かした。
上半身も規則的に上下させ、口内でしっかりとカラ松のも扱く。
だけど、カラ松が俺の頭を撫でて言う。

「無理するな、一松」

そう言ってカラ松は自分の竿を扱き出した。

「こういう事なら自慰しても問題ないだろう?」
「んっ、いっひょにいほ?(一緒にイコ?)」
「ああ、いいぜ、マイハニー」

そうして俺達は一緒に絶頂に上り詰め、俺は自分の手の中に、カラ松は俺の口内に二度目の射精をした。





カラ松が俺の手をティッシュで拭いてくれている。


「ねぇ、そのポケットティッシュ、もしかしてこのつもりで誰かに持ってきてもらったの?」
「いや、おそ松が置いて行った様だ」

そう言って枕元から見覚えのある店名の入ったレジ袋を手に取る。
その中にはまだいくつかポケットティッシュが入っていた。

「あ、そう言えばエロ本は?要らないでしょ?俺が捨てとくから!」
「ん?それなら持って帰ったのか、無いぞ?」

布団を捲ると確かにエロ本は無くなっていた。

「・・・あんの、クソ長男」

あの人は俺をカラ松の見舞いに誘った時からそのつもりだったんだと気づかされた。

俺は怠くてそのままカラ松の隣に横になる。


「ここで寝てくれるのか?」
「別に・・・ござだと体痛いから」

そう言って背を向けると後ろで体を庇う様に寝返りを打って俺を抱きしめるカラ松。
俺もカラ松の傷に響かない様にゆっくりと寝返りを打ってカラ松に向き合った。

「傷、大丈夫?」
「今日の一松はやけに素直で優しいな?」
「そんな事聞いてないでしょ!」
「ふがっ!」

照れ隠しにカラ松の鼻を摘まんでやった。
丁度、何か喋ろうとしたカラ松の鼻が鳴って思わず吹き出す。
声を押し殺してヒーヒー笑った。
カラ松は笑っては「痛っ!!」というのを繰り返す。
それを見てまた笑う俺の腹筋が崩壊した所で眠りについた。
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