第13章 働く六つ子(バイト編)
一松side
カラ松の瞳がいつになく鋭い光を放っている。
別に睨まれているわけじゃない、いつも通り優しい眼差しだ。
カラ松は興奮してる時ほどこういう顔をする。
ということは自分がここまでこいつを興奮させたんだと思うと嬉しくて夢中になった。
俺は勢いよくカラ松のパンツを引き下げる。
そしたらカラ松のを押さえつける物が無くなって俺の頬を叩いた。
興奮している証を見せつけられて思わず唾をのんだ。
だけど、そこで暗くて何も見えないことに物足りなさを覚えて俺は布団をめくった。
すると、カラ松が枕の下にクッションを敷いて頭の位置を高くしてこちらを細めた目で見つめていてドキッとした。
今はドキドキさせてやりたいのにと思って俺も躍起になる。
俺は血管の浮き出た竿に顔を寄せた。
雄の匂いにまたドキドキさせられる。
その匂いを貪るように根元からゆっくりと舌を這わせ、亀頭をくちゅりと含む。
口の中で亀頭をくるくると嘗め回すと口の中に甘い何かが広がった。
驚いて口を離し、そこに視線をやると先端からじわじわと我慢汁が溢れ出てきた。
「一松、気持ちいぞ」
物凄く小さな声で、だけどはっきりと聞こえるその言葉に胸が高鳴る。
俺は知っている限りの知識を引きずり出して懸命に奉仕した。
口の中一杯に唾液を溜め、高い処からカラ松の亀頭目掛けてそれを垂らす。
亀頭から零れ落ち竿を伝っていくのを確認して、手でまんべんなく塗りつけながら扱いた。
手はそのままに亀頭にしゃぶりつくとカラ松が荒く息を吐きだすのが聞こえて嬉しくて手を速めた。
しばらくすると、カラ松の手が俺の髪に触れた。
俺は視線だけカラ松に向ける。
するとカラ松が眉間にしわを寄せていた。
限界が近いのかと思ったけど、ある予感がよぎる。
俺は一旦扱くのを止めた。
「カラ松・・・痛い?お腹、大丈夫?」
「え?・・・ああ、心配してくれたのか?大丈夫だ一松、痛いどころかイクところだった。焦らすのが上手いな一松?そのテクニック、次回まで覚えておくとしよう」
そう言って少し意地悪な笑みを浮かべるカラ松。
カラ松の言う次回の事を考えてまたドキドキした。
俺は頭を振って心臓を沈めると再びカラ松の中心に顔を埋める。