第9章 仮装はいかが?【紅松】
トド松side
今日はやけにおそ松兄さんが優しい気がすると思っていたけど伝票をもってレジに向かうおそ松兄さんを見て確信する。
この人、熱ある!!?
僕はお会計を済ませて出ていくおそ松兄さんを追いかけておそ松兄さんと自分のおでこに手を当てた。
「何だよトド松!?」
「あれ~?おかしいなぁ・・・絶対熱あると思ったんだけど」
「は?何で?」
「だって、今日のおそ松兄さん優しい気がして・・・パチンコ切り上げてくれたり、お洒落なカフェでご飯食べてくれたり、好きなもの食べさせてくれたり挙句の果てには奢ってくれたし・・・しかも・・・伝票無言で持ってくとか上級者みたいなことやってさぁ」
するとおそ松兄さんの手が僕の頭をくしゃっと撫でた。
「余計なこと考えなくていいんだよ、甘えられる時に思う存分甘えとけよ!」
そういってスタスタと先を行った。
僕はその後を追った。
僕が寂しい思いしてるの気づいてたんだな・・・
何か悔しいような恥ずかしいような複雑な気持ちもあるけどそれ以上にいつもはどうしようもないクソ長男が僕のために色々頑張ってくれたことが素直に嬉しかった。
ありがとうおそ松兄さん。
今日は子供みたいに甘えてもいいよね?