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【おそ松さん】色松恋物語(BL長編)

第8章 新境地


チョロ松side



「「ただいまー」」

カラ松と一松が帰ってきた。
玄関に出迎えに行くとカラ松の手に行くときにはなかった紙袋が四つも握られていて驚く。


「お帰り、二人とも・・・お金が無いって言ってた割には結構な荷物じゃないか?」

「ブラザー達のために奮発したのさ!」

トド松と僕とで楽しみだなぁ~とカラ松と一松の荷物を半分持って皆で部屋に向かった。

紙袋を渡され、開けるよう言われたので僕が代表して袋を開ける。
お菓子の箱らしきものが三つと地酒が一本、そして六つの小分けの袋が入っていた。

「サンキュー、地酒買ってきてくれたの!?お兄ちゃん嬉しぃ~」
「おそ松、それは何もお前だけのモノじゃないぞ?お菓子と酒と皆で仲良く分けるんだ」

そう言ってカラ松がおそ松兄さんの手から酒を奪い取っている。


「一松兄さんっ、この小さい袋は六つあるってことは一つは僕の!?」

一松がいなくて二日間どこか寂しそうにしていた十四松はとっても嬉しそうに一松にしがみついて伸びた袖をばたばた振りながら小さな包みを指さしている。

「うん、そうだよ・・・えっと、これが十四松の」

一松に手渡された堤に頬ずりをしている十四松を見てトド松も小さな包みを手に取る。

「あ、これはチョロ松兄さんのみたい、はい!」

見ると堤にはみどりと可愛らしい字で書かれてあった。
きっと定員さんが気を利かせて見分けがつくように書いてくれたのだろう。


「あ、僕の見っけ♪カラ松兄さん、一松兄さん開けてもいい?」

「うん」
「ああ、トド松開けてみてくれ。ほら、これはおそ松のだ」
「お、サンキュー」

カラ松と一松も自分の包みを持って皆が開けるのを見守っていた。
包みを開けると猫のストラップが出てきた。
ストラップの台紙には『職招き』と書いてあった。

「うわぁ~、猫のストラップ!?可愛いよ!ありがとう~、財布に付けよ~」

僕はさっそく財布につけた。

「うん、就職頑張ってよ・・・へへ」

一松こそ花嫁修業頑張れよって言ってやりたかったけどカラ松の前だと地雷だろうと思って口をつぐんだ。


「一松兄さん、カラ松兄さんお土産ありが盗塁王!!僕のは金招きだって!僕もチョロ松兄さんみたいに財布につけマッスル~!」

そう言って財布につけようとするけどなかなかつけられなくて結局一松がつけてあげていた。

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