第8章 新境地
カラ松side
「おねがっ、かりゃまつ・・・も、おかしくなる・・・あんっはぁにゃぁっ!」
「いいぞ、おかしくなっても。俺は色んな一松が見たいからな」
猫耳の一松はこの上なく可愛かった。
一松は猫化しようと思ってしているわけではないと言っていた。
と言うことは次はいつこの姿に出会えるかわからないということだ。
だから俺は可愛く鳴く一松の顔が見ていたくて、繋がったまま一松の体をこちらに向けた。
そして腰を抱く。
「一松、俺の首に捕まっておけよ?」
くったりと力の入らない腕で俺の首に手をかける一松にもう少し頑張ってくれとキスを落とし再び動いた。
「かりゃまちゅっからまっはぁ、かりゃまつぅうう!!」
「なんだ、一松?」
「あぁっ、スキっ愛し・・・てるっ、お願いっ一人・・・に、しなっ、でぇ!」
「どうしたんだ、急に・・・俺はお前無しでは生きていけない、それは俺の台詞だっ」
俺達は深い深いキスをしてお互いをさらに求め合った。
そして二人でともに絶頂を迎える。
無理をさせ過ぎたのか一松はそのまま意識を手放してしまった。
それと同時に耳と尻尾がぽんっと音を立てて消えた。
(はっ!!尻尾も性感帯だったかもしれなかったのに!ミステイクッ!)
後の祭りだった。
しかし本当に不思議だ。
俺は一松を抱きかかえ、体を流してやった後浴衣を着せ、部屋に戻った。
部屋には俺達が風呂に行っている間に綺麗に二組布団が敷かれていた。
俺はそのうち一組の布団をめくり、一松を寝かせその横に自分も寝転がった。