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【おそ松さん】色松恋物語(BL長編)

第8章 新境地


カラ松side

土産店を出た後は近くのロープウェイで山頂へ行き、景色を堪能した。
今日は気温が低い所為で山頂は冬のような寒さだ。
寒さにも暑さにも弱い一松はいつも丸めている背をさらに丸めている。
俺は自分の上着を脱ぐと一松に羽織らせた。

「カラ松、風邪ひくよ?」
「馬鹿は風邪ひかないんだろう?」

そういうと一松の上着を押し返す手の力が弱まった。
嫌味なのかと不貞腐れた顔をしていたが風邪ひかれては困るのでそういうことにして黙って上着を羽織らせることにする。
すると一松がパーカーを被って俺に手を差し伸べてきた。
パーカーを被ってうつむいているので顔は見えないがきっと真っ赤に染め上げているだろうことは容易に察しがついて俺は一松にばれないようにクスリと笑った。
そしてその手を取ると、一松の手に上着のポケットへといざなわれる。
俺が誘ってそうした時よりも暖かく感じた。


夕日を拝み、俺達は旅館に戻った。


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