第7章 俺のモノ!
カラ松side
今日は父さんと母さんが出かけていて居ない。
「ねーねー、今日の夜さ適当にコンビニで夕飯とつまみ調達して宅飲みしようぜ?」
「僕は別に構わないよ?」
チョロ松の返事に俺も含め皆が賛同したところで誰からともなく風呂桶をもって銭湯に向かった。
そして、銭湯の帰りにコンビニにより、酒やつまみやカップ麺なんかを調達して家に帰る。
「かんぱーーーーい!」
「「「「「かんぱーーーーい!!」」」」」
おそ松の声に続いて言いながら缶ビールのプルタブを鳴らす。
「カラ松」
「・・・ん・・・ぐ、なんだ、おそ松」
俺は気持ちをすっきりさせるため一気に流し込んでいたのを止める。
「どかした?」
俺の顔を覗き込むおそ松。
それに気づいたブラザー達の視線が俺に集中する。
「特に何もないが?あ、歩き回って疲れただけだ」
「そう?」
おそ松はカップ麺のふたをめくりフーフーと冷ましながら視線だけでもう一度俺の顔を確認してきた。
俺は気にせず食えと持っていた割り箸でカップ麺をちょんちょんと差した。
開始一時間。
一松はずっと十四松とトド松とワイワイやっていたが、今度はチョロ松と部屋の隅の方で何やら話をしていた。
何を話しているのかはおそ松と十四松の騒がしい声でかき消されて聞こえない。
俺は感情に任せて飲んでいたせいで気分が悪くなってきた。
「カラ松兄さん、どこ行くの?」
立ち上がった俺にトド松が問う。
「ちょっと飲みすぎた、風に当たってくる」
俺は一日歩いたおかげで疲れ切っていたので屋根で夜風に当たることにした。
それに気づいたのかトド松の屋根の上は危ないよと言う声が下から聞こえてきたが聞こえないふりをした。