第7章 俺のモノ!
前日。。。
一松side
明日は料理教室の日だ。
俺はトド松と出かけるついでに路地裏に行くことをカラ松に告げた。
トド松と料理教室に行くのは楽しいし、勉強になるけど、この瞬間がいつも辛かった。
始めは笑顔で答えてくれていたカラ松だけど、回数を重ねるごとに何か言いたそうな顔をするようになってきた。
俺はカラ松にトド松とどこに行っているとかいう話をしていない。
俺なんかがあんな女子が行くような所に行ってるというのを知られるのが恥ずかしいのとこっそり料理の腕を上げてカラ松を驚かせたいと思っているからなんだけど・・・
でも、俺がカラ松の立場ならどこに行ってるんだろうとか色々気になるし、妬けると思う。
だから、断りの言葉を伝えるたびに後ろめたさを感じていた。