第4章 秘密の代償
「俺のこと許してくれんの……?」
そう俺の胸の中に収まるなのかに
問いかけると…
「そんなカッコ悪いたつ兄見せられたら
許さないとは言えないかな(笑)
本当に今のたつ兄…
アイドルには見えないよ(笑)?」
そう言って笑って
また俺の寝癖に楽しそうに触れる…
「それは…恥ずかしいから
あんまり見んといて……(笑)?」
なんて言いながらも
許してくれたことが嬉しくて
なのかを抱きしめると…
ん…?
なんかほのかに………
「すばるくんの匂いがする………?」
そう…
抱きしめたままポツリと呟くと
「そりゃするよ(笑)
昨日はすばちゃんの家に
泊めてもらったからね。」
なんてなのかは笑う………。
なのか………?
今俺が軽くヤキモチやいてることに
気付いてますか……(笑)?
まぁでも……
そんなん気付いてくれんでもええか…?
今こうして
なのかを抱きしめられる…。
それだけでもう俺は
十分幸せなんやから…