第4章 秘密の代償
すばるくんが出ていって
一人残された部屋の中…
床に座り込み
膝を抱えていると
「思い切りやられたなぁ…たつ(笑)
さすがすばる…遠慮ないわ(笑)」
なんて笑う村上くんの声がして…
「何…?もしかして立ち聞き……?」
そう顔も上げず言った俺に
「人聞きの悪いこと言うな(笑)!
たまたま話が聞こえただけや!
でもすまんなぁ…たつ…
なのかのこと俺のせいでもあるよな?
お前は必死に
諦めようとしとったもんな?」
そう言うと村上くんは
俺の頭をポンポンと叩く…
「知ってたん……?」
そう驚いて顔を上げた俺に
村上くんは可笑しそうに笑いながら
「そんなん見とったら解るわ(笑)
なのかはお前のことばっかり話すし…
お前はいつもなのかばっかり
目で追ってるやろ…?
やからなんかもう見ててイライラして
ついな………(笑)」
なんてあり得ないことを言う(笑)
「ついって何!?
"つい"でそんな心かき乱されたら
たまったもんじゃないわ(笑)!!」
「すまん(笑)」
「うん……でもな…………?
これは村上くんのせいちゃうよ…(笑)
村上くんの言うとおり…
ずっと前から俺はなのかが好きで
しゃーないんやから!」
「おぉ…
気持ちええぐらいはっきり言うたな(笑)
ええんちゃうか……?
横かて…すばるかて…
なのかに笑ってて欲しいんやから
お前がそう出きるように
全力をつくしたら…それで(笑)」