第4章 秘密の代償
「何やねん…弟(笑)
いきなりビビるやんか!?」
そう言って笑う横山くんに
近付こうとすると…
そんな俺の前にすばるくんが
割り込んできて
「ちょっと待て大倉…
先に俺と話すぞ………?」
なんて声だけは穏やかなのに
全く穏やかさのかけらもない
顔で俺の腕を掴む……(涙)
「何…?何の話(笑)?」
そんな緊張感の欠片もない
横山くんをよそに
すばるくんに引きずられるように
楽屋の外に出て人のいない
空いている部屋に入ると…
「で…?お前は何を
横に話そうとしてんねん?」
なんて俺を真っ直ぐに睨み付けて…
「ただ俺はなのかとのこと
ちゃんと謝りたくて…」
そう言った俺にすばるくんは
「昨日のこと横には言うてないぞ……?」
そうポツリと呟いて
俺から目をそらした……