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365日家族

第2章 ドキドキの初デート


目を閉じて眠ろうとしてるのに

どうしても眠れなくて…


布団から抜け出し部屋を出て

そっと隣にある裕兄の部屋を覗くと


静かに寝息をたてる裕兄の顔が見える…


こっそりとベッドに近付いて

眠っている裕兄の布団の中に潜り込んで



「おぅ!?」


なんて変な声を出す裕兄を無視して

背中に抱きつくと…


暖かくてすごくほっとする……。


「どうした…?

怖い夢でも見たんか……?」


そう言って

お腹に回した手を握りしめてくれる

裕兄の手は……



昔から変わらず私を守ってくれる

優しい手で…



「何でもないんだけど…

今日はここで一緒に寝てもいい………?」


そう聞いた私に


「ええよ…?

なんか昔に戻ったみたいやな…(笑)」


なんて笑ってくれる。



ねぇ…裕兄……知ってた………?


裕兄は私にとって


どんな大きな傷も包み込んでくれる


最高で最強の絆創膏なんだよ…?
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