第2章 ドキドキの初デート
目を閉じて眠ろうとしてるのに
どうしても眠れなくて…
布団から抜け出し部屋を出て
そっと隣にある裕兄の部屋を覗くと
静かに寝息をたてる裕兄の顔が見える…
こっそりとベッドに近付いて
眠っている裕兄の布団の中に潜り込んで
「おぅ!?」
なんて変な声を出す裕兄を無視して
背中に抱きつくと…
暖かくてすごくほっとする……。
「どうした…?
怖い夢でも見たんか……?」
そう言って
お腹に回した手を握りしめてくれる
裕兄の手は……
昔から変わらず私を守ってくれる
優しい手で…
「何でもないんだけど…
今日はここで一緒に寝てもいい………?」
そう聞いた私に
「ええよ…?
なんか昔に戻ったみたいやな…(笑)」
なんて笑ってくれる。
ねぇ…裕兄……知ってた………?
裕兄は私にとって
どんな大きな傷も包み込んでくれる
最高で最強の絆創膏なんだよ…?