第2章 ドキドキの初デート
なのかside
洗面所を飛び出して部屋に戻った私は…
布団を頭から被って
たつ兄と過ごした今日一日を
思い出していた……
"ごめんな…"
言われた時は
すごくショックだった言葉も
少し冷静になった今なら
ちゃんと理解できる。
あの言葉は私の告白に対する
たつ兄の答えなんだ……
"ごめんな"の続きは…
きっと"気持ちには応えられない"
だったんだな…………
だからきっとあの"キス"も
ほっぺにした"ちゅう"と一緒で
何の意味もなかったんだ……
バカだよな私………(笑)
"デート"の一言に舞い上がって
"もしかしてたつ兄も私を……?"
なんてあり得ないことを考えて……
すべては私の勘違い。
そう頭ではちゃんと理解してるのに
どうしてこんなに
胸が痛くて仕方ないんだろう…………?