第2章 ドキドキの初デート
なのかside
裕兄とたつ兄が
見えなくなったのを確認して
ブランケットから頭を出し
深く深呼吸をする…
あぁ…もう本当に嫌だ……!
意地悪なたつ兄も
告白もまともに出来ない自分も
うんざりだよ………(涙)
そんな自己嫌悪に陥りながらも
車からこっそり外に出て
寒い中家には入れずに待っているはずの
裕兄とたつ兄の所へ走って行くと
玄関の前には誰も居なくて…
家の中から明かりが漏れてて…
いくらなんでもまさかね………(笑)
なんて浮かんでくる
疑惑を振り払いながら
恐る恐る玄関の扉を開くと
中からは
楽しそうに笑う裕兄の声が聞こえてきて…
頭に浮かんだ疑惑は
確信に変わる……