第2章 ドキドキの初デート
無くしたはずの鍵で当たり前のように
玄関の扉を開け
当たり前のようにビールを両手に
こたつに潜り込み
俺にその片方を手渡してくる横山くんに
素知らぬふりをして
「今日なのかは……?」
そう探りを入れてみると案の定…
「なのかな…(笑)
なんか今日朝から
変に態度がおかしかったから
たぶん男とデートやと思うねん…!」
なんて無駄に勘のいい発言をする…(汗)
「へぇ…でももうなのかもデートぐらい
普通にする歳なんちゃうね?」
「そりゃそうやけど…
俺に嘘ついてデートせなあかん相手なんか
ろくなもんちゃう!
やから鍵無くしたって嘘ついて
はよ帰らしたろと思てな(笑)」
これは……黒すぎる(涙)
横山くんの腹の中は
ほんまに真っ黒黒や…………(涙)
なのかに対する
横山くんの愛情が底抜けなんは
薄々気付いてたけど…
ここまでとは…
思ってもなかったわ(涙)
人の大切なデートを邪魔しといて
そのしてやったり顔………
バチが当たるからな(涙)