第2章 ドキドキの初デート
なのかside
「なのか…?」
そう私を呼ぶたつ兄の声がする…
でもそんな優しい声を出したって…
もう私は騙されないもんね…(涙)
返事をしてたつ兄の方を向けば
どうせまたからかわれて…
一人ドキドキさせられて…
そうなることは目に見えてるもんね!
だから返事もせず体を小さく丸めて
窓の外をじっと眺めてると…
車が急に端によって
どこだかよくわからない道で
車は急停止する……
「え…何?ここどこ?」
暗闇が怖くて
そう言ってたつ兄の方に顔を向けると
その瞬間
私の体はたつ兄に抱きしめられて
「たつ兄…………?」
そう名前を呼ぶと
「ほんとに嫌いなん?」
そんなたつ兄の声が耳元で聞こえる……
「嫌いって何が………?」
訳がわからなくてそう聞き返した私に
「なのかは俺のことが
ほんまに嫌いなん?」
たつ兄は私を抱きしめたまま
そうもう一度質問をした………