第8章 不器用な恋

裕兄side

すばると二人の車の中


「今朝はありがとうな………？」


そうぽつりと呟くと…


「なんもありがたないわ…(笑)

なのかの問題は…

紺本的になんも解決してないんやから…

お前はこの先どうするつもりやねん…？」



なんて…

相変わらず痛いところを

ピンポイントでつついてくる…(笑)


でもすばるは…


「俺も分かってるよ……？

もう黙って見てるだけじゃあかんて…

でもな………？

情けないけどなんか怖いねん…俺(笑)」


こんな弱虫な俺を

ちゃんと理解してくれて


「お前がやらんでどうすんねん(笑)

なのかの一番近くにおって

なのかを守ってやれるんは

お前しかおらんやんか？」



そう言って背中を押してくれる


やから俺はまた前を向けるし



「そうやな……(笑)

俺がなのかを守る………

たぶん問題はひろなんやろな…？」



「そうやろな…

でも俺も一緒におるし……

乱闘になったときのために

一応ひなも連れてくか(笑)」



笑ってまた

どんな困難にも立ち向かえるんや……