第7章 変わり始めた日常
なのかがいなくなった家の中
仕方なく三人でこたつに潜り込み
「あいつって誰なん!?」
なんて横山くんに尋問を始めると…
「あいつって言うんはな?
向かいの家に住んでるなのかの幼なじみや…」
そう言って横山くんは
気まずそうに
俺から目をそらして下を向く…
そんな横山くんの態度に
首をかしげながら
「幼なじみ……?
てことは…
ほんまに友達と遊びに行っただけやんか?
それやったら可愛いもんやん(笑)」
そう言って笑った俺にすばるくんは
「全然可愛いないわ!
幼なじみって男やぞ?
男の家に入り浸ってんのを
お前は可愛いいって言えるか…?」
なんて驚きの事実を突きつけてくる…
「え……?
幼なじみって男なん……?
そいつの家に最近ずっとなのかは
おるってことなん…?」
すばるくんの言葉を受け入れられずに
そう言って横山くんに目を向けると…
「俺もな…なんかよく分からんねん…
3週間前ぐらいからかな…?
突然ひろが家に来て…
なんかそれからなのかはしょっちゅう
ひろの家に出入りするようになってな…?」
なんて横山くんは
下を向いたまま言う………
「何なんそれ…………(笑)
それを横山くんは許してんの…?」
「俺かて何回も聞いたわ!
"どうしたんや"って……
でもなのかは何もないの一点張りで
何も言おうとせぇへんし…
仕方ないやろ…?」
「やったら俺が直接聞く。
今日はなのかが帰ってくるまで
俺も帰らへんからね…?」
そう鼻息も荒く言うた俺に
横山くんはため息をついて
「そうしたらええ…
はっきり言うて俺ももうお手上げやねん(笑)」
なんて少し哀しそうに笑った……