第6章 幸せな毎日…
丸ちゃんが帰って…
いや無理やり帰らされて(笑)
二人きりで歩く帰り道。
ただ二人で歩いてるだけなのに
楽しくて嬉しくて仕方ない(笑)
家の前に着いて
「今日のデート楽しかったね(笑)」
そう言った私にたつ兄は
「ほんとはなのかと
二人きりが良かったけどね…?」
なんて少し拗ねたように下を向く…(笑)
そんなちょっと可愛い
たつ兄の頭を撫でながら
「うん…
次はちゃんと二人でデートしようね(笑)」
そう言って笑うと
不意にたつ兄は私の左耳に触れて
着けていたピアスを外して…
「何………?」
首をかしげる私の手のひらに
小さなクローバーを乗せる
「これってピアス……………?」
そう言ってクローバーの形をしたピアスを
手の上で転がすと…
「俺とお揃い(笑)」
なんて自分の右耳を指差して
にっこりと笑う…
「ありがと…たつ兄……」
そう言ってピアスを左耳に着けると
「ほんま可愛い過ぎるわ…なのかは(笑)!!
まだ帰したくないなぁ……(涙)」
なんてたつ兄は私を抱きしめる…
「ねぇ…たつ兄………?
私ね…今すごく幸せだよ……?
幸せすぎて少し怖くなるくらい(笑)」
「へ……?
幸せやのに何が怖いん……(笑)?」
「ん…?
たぶんこの幸せが
消えて無くなることかな(笑)?」
「それやったら大丈夫やんか!
俺はなのかのそばから
何があっても離れへんもん(笑)」
そう言って笑顔で近付く
たつ兄の顔に目を閉じると
ゆっくりと優しくたつ兄の唇が触れる……
ねぇたつ兄………?
ほんとにほんとに私は今幸せだよ………?
だからもうこれ以上は何も望まない…。
でも今の幸せがずっとずっと続いて欲しい。
それってやっぱり
すごく贅沢な願い事なのかな………?