第6章 幸せな毎日…
そんな感じで始まった
予定外の三人でのデートは
サングラスと帽子で変装した二人と一緒に
食べ歩きをしたり
買い物をしたり
普段できないことを体験するのは
これまた予想外に
すごく楽しくて……
二人と一緒に過ごせたことに
なんだか少しだけ
裕兄に感謝してしまいそうになる(笑)
そんな楽しすぎるデートの締めに
カラオケに来た私たちは
丸ちゃんの歌を聞きながら
お腹を抱えて笑ってて…
「もう丸普通に歌って?
笑いすぎてトイレ
行きたくなっちゃったやんか(笑)」
なんてよく分からない理由で
トイレに立ったたつ兄を見送り
横を向くと
さっきまで反対側にいたはずの丸ちゃんが
いつの間にか隣に座ってて
「どうしたの丸ちゃん(笑)?」
そう言って笑う私の前に
左手を差し出して…
「プレゼント(笑)♪」
なんてマイク越しに言ってくる丸ちゃんに
"はいはい(笑)"なんて笑いながら
右手を出すと…
丸ちゃんが開いた左手から
私の右手に鮭のストラップが落ちてきて…
「これ私にくれるの(笑)?」
そう言ってスマホに鮭を着けると
「お揃いやからね♪」
そう言って丸ちゃんは
自分のスマホを見せてくる…(笑)
でも次の瞬間…
「ありがと……?」
そう言いかけた私の体は
丸ちゃんに引き寄せられて
丸ちゃんの腕の中に
包み込まれていた……