第6章 幸せな毎日…
なのかside
なんの悪いこともしてない笑顔の丸ちゃんを
睨み付けるたつ兄に
「あのね…これは裕兄がね……?」
そう言いかけた瞬間
「分かってる……。
これ全部横山くんが仕掛けたこと
なんやろ?
分かってるけど今日はやっとなのかと
堂々とデート出来る日やねん…
だから頼むわ…丸…
今日だけは譲られへん……」
なんてたつ兄は私の言葉を遮って
丸ちゃんに向かって頭を下げる…
でもそんなたつ兄に丸ちゃんは
「うん……大倉の気持ちはよく分かった。
でもな…俺にとっても今日は
凄い大きなチャンスやねん(笑)
裕ちんにしか言うたことなかったけど…
俺ずっとなのかが好きやったから…
裕ちんが俺の味方をしてくれてる今
何もせずに諦めたりしたくない…
やからごめん…大倉…
今日のデート譲られへん………」
なんて…
とんでもない告白をしてきて(汗
二人に両手を掴まれたまま
身動きが取れない私をよそに
「じゃあ正々堂々…
三人でデートして決める?」
なんてたつ兄が言い出した言葉に
「ええよ俺はそれでも(笑)」
なんて丸ちゃんが乗っかって
私の意見なんて聞くこともなく二人は
「じゃあ行こか(笑)?」
なんて声を揃えて笑いかけてきた……(笑)