第5章 戦う勇気 手放す勇気

なのかside

今までずっと家族として

一緒にいたのに…


裕兄の弱いところを見たことがなかった。


いつだって笑ってて


私が不安になる度に


"大丈夫やぞ…なのか(笑)"そう言って

私の背中を押してくれてたから



裕兄にだって寂しかったり怖かったり

私と同じ感情があるはずなのに


そんな当たり前のことを

私は忘れてたんだ…



「ごめんね…裕兄…？

私はどこにも行かないから…

ずっと裕兄の側にいるよ？

だからもう泣かないで………？」



そう言って私を抱きしめながら

小さく震えてる裕兄の背中を

トントンと叩くと…


「泣いてないわ！！」


なんて少し鼻声の裕兄の声が

耳元で聞こえる(笑)



私がどれだけ裕兄を好きか

伝わってる………？



「裕兄と私はずっとこの先も家族だよ？

嫌なことがあった日も

良いことがあった日も

すっごいケンカした日も(笑)

毎日ずっと365日家族だから…………」



いつだって私は裕兄の味方…



「そうやな……


何があっても俺とお前は

365日毎日家族や……


今までも…これからもずっと………」



そうちゃんと裕兄に


伝わるといいなぁ……