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ぼくのお姉さん

第1章 始めに


まさか、この屋敷にこんな仕掛けがあるなんて・・・
ぼくは青年に声をかけ、他にも数名の戦闘員と地下室へ降りていく。
アルベルト博士はいったいどんな実験をしていたんだ?
なんだろう?これは・・・
大きな機械類が今も脈動している。
ヴオンヴオンと音を鳴らして、いろいろな機材が点滅している。
実験室には、色々なところに紙が散らばっており、実験の途中で爆発でも起きたのか、または強盗にでもあったかのように、荒れていた。
ぼくは機材の隅に落ちていた紙を拾い上げる。
瞬間移動装置の作り方??
成功したのか?こんな機械・・・
まあ、惨状から察するに失敗だったのだろうな。
他の紙もひと通り拾い集めることにした。
紙の中には、アルベルト博士の日記もあった。
日記の最期の日、恐らくアルベルト博士が実験に失敗した日。
アルベルト博士の日記にはこう書かれていた。
「実験は成功した。私は今日、瞬間移動装置を起動した。そして、別の場所に行ったのだ」
成功したことになっている。
本当に成功したのだろうか?
瞬間移動装置は起動したまま、何百年も起動していたことになる。
でも、これが本当に使えるのならば、ぼく達は危険を犯してまで外に出る必要はないんだ。
そう、無事に戻ってこれさえすれば・・・・
ぼくはみんなと話し合った。この実験の続きをしよう。
そう、無事に戻ってこれさえすればいいんだよ。
アルベルト博士が作った瞬間移動装置の解析を始めた。
ぼく達は一つのブレスレットを作った。
そのブレスレットを腕につけ、コンピュータと同期を取り、無線で操作する工夫を加えた。
アルベルト博士は本当に瞬間移動装置を完成していたのだ。
ぼくや他の戦闘員達も、その場所から1階ロビーまで移動できたのだ。
これは使える。どうやって戻る?
移動の軽度緯度を修正し、もう一度瞬間移動を行う。
コンピュータを操作する人が居れば、ぼくらは自由に移動ができた。
移動の担当は、あの時の青年だ。
もう十分過ぎるほど中年になっていた。
戦いにも参加することはなく、司令塔として力を発揮していた。
ぼくはふと考えた・・・
あの時、お姉さんとはぐれた、あの場所にもう一度行きたい。
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