第3章 リヒト 〜メロンの味〜
「そうだな…」
顎に手を添えて考え込むリヒトくん。
わー、私の為に真剣に考えてるなー(白目)
というか、お仕置き…かぁ、なんだろう。
メロン買って来い…とか、靴舐めろとか?
うわぁ…靴舐めろとかリヒトくんそういう趣味なさ…
いやそういう趣味あった気が…
「…決めた。」
『…どんな、お仕置き?』
「…、そこに座っとけ。」
リヒトくんの言う通り、椅子に座った。
リヒトくんは、メロンをフォークで刺して自分の口に運んだ。
俺のメロン食べる姿を見ていろって言ってるのかな、リヒトくん。ある意味拷問だわ。うわぁあ…!私にもそのメロンを恵ませろっ…!
と思ってたら
「…」
名前を呼ばれたので顔を上げた。
『んんっ!?』
リヒトくんのよく整った顔が目の前に。
唇にふにっ、とした柔らかい感覚が
…あれ、これまさか口移しですか?
「んっ…」
『ぁ…っ…りひっ…』
ちゅ、ちゅく…、と部屋に響き渡るいやらしい音
口の中で甘い味が広がった、さっきのメロンだ。
メロンを無理やり押し込まれ、咳き込みそうになったけど、なんとか耐えた。
リヒトくんは舌でメロンを私の口に流し込んだ。
「…どうだ、。メロン、美味しいか?」
リヒトくんに流し込まれたメロンをよく噛んで飲み込んだ。
『っ…い、いきなりびっくりしたよ…!く、口移しするなんて…さ…』
今の私の顔はすごく赤いと思う。それも自分で分かるくらいに
『り、リヒトくんと馬鹿!このムッツリ変態バイオレンス天使!!』
「あ″ぁ…?また言ったな?ほら、こっち来い。また口移ししてやるよ」
『リヒトくんの変態いい!!』
「まだ言うか、よしそんなに望むなら回数を…」
『ドSめえええっ!』
クランツさんでもギルでもハイドくんでもいいから
『誰か助けてええええええ!!』
ー終ー
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口移しの表現力…難しい!