第4章 ロウレス 〜強欲だから。〜
今日もバイトが始まってから8時間くらいが経った。
いつもより少し早いけど店が閉まる時間だった。
『お疲れ様ッス!!』
「うん、お疲れ様です。店長、ロウレスくん。」
「お疲れ様、2人共帰ってていいよ。後はやるからね。」
「はい、お疲れ様でした!」
『また明日ッス!』
「はーい、じゃあね二人共。帰り道、気を付けてね〜?」
オレは店長に手を振って、さんの後を追った
『さん、途中まで一緒に帰らないっスか?オレもここなんスよね』
「全然OKだよ!」
『本当ッスか?ありがとッス!』
「この時間でも元気だね、ロウレスくんは。
私にも分けて欲しいよ…」
『そうッスかね?』
「そうだよ〜w」
まあ今日は少しだけ人多かったし、さんが疲れるのも分かる。
『オレも疲れちゃったッスよw
あ、そうだ。まだ夕食食べて無いッスよね?
何処かで食べるッスか?』
「そうだね、確かに少しだけお腹空いたからね。
何処かで買って作ろっか。」
『それもそうッスね〜…
え?』
さり気なーく、家で食べる?みたいな誘いが…
気のせいッスよね、絶対そうだ。
「ん?どうかした?ロウレスくん」
『え、今…買って作るって言わなかったッスか?』
「あぁ…私の家に来る?ロウレスくんが良ければご馳走するよ?」
気のせいじゃなかった……