第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
“───上を見ろ、クレイオ”
国を揺らすほどの破壊音とともに、崩れゆく王宮と大地。
“神”の血を引く悪魔が、一人の海賊の手によって奈落の底へと突き落とされていく。
“どうだ、美しい空だろう”
呪縛から解放されし、美しい国。
糸の“檻”がその頂点からゆっくりと解れていく。
「空を見よ!!! ドレスローザ!!」
消えてゆくのは“鳥カゴ”か、
ドフラミンゴの“支配”か。
その光景を見上げる人々の目には、溢れんばかりの涙。
大地とともに崩れる、ドフラミンゴの脅威。
糸とともに消えていく、ドフラミンゴの支配。
海賊「ドンキホーテファミリー」2千人。
相対するは、
この地に居合わせた「運命の戦士達」
「その“大将戦”・・・王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴvs.剣闘士ルーシー!! その勝者は・・・・・・」
勝者は、名を聞かずとも分かっていた。
それでも人々はその名が叫ばれるのを待つ。
「ルゥー!!! シィィィーーー!!!!」
全てを見届けた実況者がドフラミンゴの敗北を高らかに宣言した途端、ドレスローザ中に大歓声が響き渡った。