第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
“───このまま死ぬつもりか、女”
ドフラミンゴ・・・
“お前は今、この瞬間からおれの玩具だ”
胸元で揺れる、真珠の首飾り。
貴方を初めて目にした時、その佇まいに圧倒された。
この世界の最高権力とされる天竜人を悠々と見下ろす海賊。
破壊を求める貴方は、一国の王となった。
“ダイヤモンドは太陽の力が宿る“王”の象徴とされてきたが、真珠は月の力が宿る“女王”の象徴とされてきた。おれの隣に置く女にふさわしい石だ”
王が滅びる運命ならば、女王もともに。
“何故、泣いている・・・?”
私の涙を見て、貴方は首を傾げるでしょうね。
“その涙・・・なんの為に流している?”
今、とても嬉しいのよ。
愛する人の手で“処分”してもらえるのだから。
それはオモチャにとって一番幸せなこと。
“おれのそばにいろ”
「ドフラミンゴ・・・」
鋭い糸が皮膚を切り裂こうとした、その瞬間───