第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
「その顔をグラディウスにも見せてやれ」
強引に後ろを向かされながらも、そこにいるグラディウスとは目を合わせようとしないクレイオに、ドフラミンゴの口元に冷たい笑みが浮かぶ。
「どうした・・・? 男を煽る顔は見せたくねェってか?」
「・・・・・・・・・・・・」
「なのに何故、お前はいつもグラディウスを困らせようとする?」
他の幹部が相手の時は、いたって大人しいカゴの鳥。
なのにグラディウスが扉を開けようものなら、何を思ってかその羽をばたつかせる。
「別に・・・貴方の勘違いじゃない?」
「そうか? おれの勘違いか?」
ドフラミンゴはクレイオの両腕を引っ張って中腰の前傾姿勢にさせると、スカートを捲し上げた。
「やめ・・・!!」
慌ててその手を止めようとしたが、急に身体が凍り付いたように動かなくなる。
見上げると、ドフラミンゴの左手が人形を操るような手つきで動いているのが目に入った。
操り人形が人間に抗うことができるはずもない。
下着を下ろされ、秘部を露わにさせられても、なされるがままになるしかなかった。
「オイオイ・・・こんなに濡らしてんじゃねェか。フェラに興奮したか? それとも第三者に見られながらで興奮したか?」
ドフラミンゴの指が尻の割れ目を伝い、その奥にある花弁を左右に開いた。
途端に滲み出てきた愛蜜が人差し指を濡らす。
「どうだ、グラディウス・・・男の精液は混じってるか?」
「わ、若・・・」
「おれの位置からだとクレイオの膣が見えねェからな。お前がそこから確かめろ、グラディウス」
その質問に、クレイオとグラディウスの背筋に戦慄が走った。
もし、クレイオの蜜壺に男の精液が残っていたとしたら、それは自分の留守中に彼女が誰かと性行為をしたということ。
それをグラディウスに確かめさせるというのは・・・
クレイオを抱いた男がグラディウスならばその場で白状するだろうし、そうでなければドフラミンゴの怒りを買ったとして、彼が代わりにその男を殺しにいくだろう。