第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
「それで・・・おれの留守中に何か変わったことはあったか?」
“戯れ”に興じる王は、口元に歪んだ笑みを浮かべていた。
ここは王宮の最上階に位置する、ドフラミンゴの寝室。
かつてはリク・ドルド3世のものだった部屋は、燃えるような赤と煌びやかな金を基調とした内装となっていた。
大理石の円柱が支える天井は、その一面に楽園を描いた絵画。
中央からシャンデリアが吊り下がり、床と天井を繋ぐ壁の窓には真紅の重厚なカーテンがかけられている。
窓際に寄せた椅子に座り、大きく開いた股の間にクレイオを跪かせているドフラミンゴ。
彼の正面に立つグラディウスは居心地悪そうにしながら、先ほどの王の問いかけに答えた。
「心配は無用です、若。国はいたって平和で、スマイル工場も滞りありません」
「ああ、心配はしてねェよ。信頼するお前らが留守を守ってくれているからな」
そう言いながら視線をすぐ下に落とす。
そこには、怒張する男根を咥えているクレイオがいた。
「なぁ、お前もそう思うだろ? クレイオ」
「・・・・・・・・・・・・」
ドフラミンゴが信用しているのはファミリーだけ。
むしろ自分は彼にとって疑いの対象であることに、クレイオは苦しそうに眉をしかめた。
「どうした、グラディウスの前だから緊張しているのか?」
ドフラミンゴは、自分の男性器を口に含ませている女の頭を優しくぐるりと撫でてから、髪を容赦なく掴んで上を向かせる。
その反動で口から出てしまった陰茎が、クレイオの唾液とともに雫を撒き散らしながら勢いよく跳ねた。
「ドフラ・・・ミンゴ・・・」
「フッフッフッ・・・そう煽るな」
勃起すれば直径5センチは優に超える陰茎だ。
歯を立てないよう大きく口を開けていたせいで涎を垂らし、酸素が足りずに頬を上気させたクレイオは非常に扇情的だった。