第7章 真珠の首飾りの女(ドフラミンゴ)
「う・・・ぐぅ・・・ッ」
「どうした、クレイオ。まだ半分も入ってねェぞ?」
海に漂う海藻のようにシーツの上で広がる長い髪を見下ろしながら、ドフラミンゴは口の端を上げた。
身長3メートルの男の性器は、恐ろしく巨大な肉剣。
それを受け入れようとすれば、たとえ処女でなくとも身体が引き裂かれるような激痛が走り、鮮血でシーツを汚すこともあった。
だが、その苦痛を乗り越えさえすれば、後に押し寄せてくる凶暴な快楽に全身は麻痺し、鋭い刺激に脳が溶かされる。
彼のセックスを一言で表すなら、無慈悲。
肉剣から与えられる強烈な刺激も、地獄のような悦楽も、一切の容赦がなかった。
「く・・・はぁっ・・・はぁっ・・・」
「その顔・・・たまらねェな」
浅い呼吸に上下する胸、仰向けになっても形の崩れない乳房、ほっそりとした腰からヒップにかけての艶めかしい曲線、いつまで見ていても飽きない。
「それにしてもつらそうじゃねェか。今朝ヤッたばかりだというのに」
「・・・ひ・・・ああッ・・・!!」
それでもなお、苦しそうに顔を歪めているクレイオに、ドフラミンゴの口元から笑みが消えた。
何故、そんなに悲鳴を上げている?
お前はおれに幾度となく凌辱されている。
出会ってからずっとだ。
それなのに、何故まだお前は───
「クレイオ」
まだ膣がその形に馴染んでいないが、細い腰を持ち上げ怒張を突き刺す。
「さっさと堕ちろ」
お前は美しい玩具。
壊れて使い物にならなくなるまで弄ばれるのが、お前の宿命だ。
「ああッ・・・」
ようやく苦痛が快感へと変わった瞬間、悲しき玩具の口から甘い声が洩れる。
それで欲望が燃え上がったのか、無慈悲な男は満足そうに腰を振り、歪んだ征服感に酔いしれていた。