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【ONE PIECE】ひとつなぎの物語

第10章 機械仕掛けの海賊はブルースを歌う(フランキー)






ドォン!!!

爆音と一緒に、全身の骨の砕ける音がする。
いや、砕けているだけではない。
おそらく溶けてなくなっている。


「・・・ッ!!!!!」


もはや声を上げることすらできなかった。
海軍の命運をかけた戦いに自ら志願したクレイオは、エースにもルフィにも剣を向けることすらできず、他でもない海軍最高戦力の技によって死の淵に追い込まれていた。


悔しいとか、痛いとか、死にたくないとか、何かを考える暇などなかった。
身体を二分割された激痛から精神を守る自己防衛本能が働いたのか、クレイオはそのまま意識を失っていた。




そして・・・




再び彼女が目を開けた時、戦争は二週間も前に終わっていた。

白ひげとエースが死に、麦わらのルフィが行方不明となった戦いは、海軍の勝利とされていた。
しかし、それを喜ぶことはできなかった。

何故ならカモメは大切な両翼を失い、夢も、人生も、すでに潰えてたのだから────











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