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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第14章 MARIGOLD





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半個室。
洗練された調度品、だがどこか暖かい匂いを残す小洒落た隠れ家的フレンチレストラン。

堅苦しくないこのレストランは、ディナーデートにピッタリな場所。

だが、そのテーブルを囲む面々は一様に様々な表情を浮かべていた。


「フフフ、悪いな俺まで」

ニヤリと笑みを浮かべるドフラミンゴ。

「・・・別に構わねぇ」

眉間にシワを寄せたまま、口数少ないロー。

『・・す、素敵な所ですね』

顔に無理矢理笑顔を貼り付け、場の雰囲気を良くしようと奮闘する。

まさに様々だ。
そして、気付いた。
この2人妙にヨソヨソしい と。

壁って言うより互いに誤解している、又は意思疎通が上手くいっていない。

これは、面白い。
心の中でほくそ笑む俺は、この中で1人食事に舌鼓を打つ。


「・・・こいつが居ようが構わねぇ。
昨日はあれから大丈夫だったか?」

『・・・・・はい、送ってもらいました』

妙な間、そして顔を赤らめる。
こりゃ、何かあったって言ってるのも同じだな。

ローもそう思ったのかまた、眉間にシワを寄せる。

「何をされた?クザンが一緒だと聞いている」

『!!!』

明らかに動揺し、ナイフを取り損ねている。
クザンってあのハンコックの兄で警官だったヤツか・・・

『な、何にもありませんッ!!』

「・・何をされた!?」

「フフフ、抱きしめられたか?キスされたか?」

『・・っっう!キスはしてないッッ!!』

「ほぅ、キスはしてないが抱きしめられたわけか」

この手の誘導尋問は得意中の得意。
案の定、顔を真っ赤にして黙り込むの姿。
でも、その表情をさせているヤツが別の男っうのが気に入らねぇなぁ。

「お前ッッ!!
・・・チッ、もういいから飯食え」

無理矢理話を止めようとするローには、悪いが俺は続けさせてもらう。

「、俺も抱き締めていいだろう?」

『え”っ!?』

妙な呟きに口角が緩む。
今までの女達とは違う反応が俺には新鮮だった。





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