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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第12章 LILAC





高所にあるこの部屋は、最高の眺めだ。
夕方から夜に向け様変わりする景色。
その景色に目もくれず、リビングでじゃれ合う1人と1匹。

『可愛い!ふわふわ!』

「コイツ見て、シロクマと叫んだヤツは初めてだ」

『えーっ?だって凄く大きいし、モーダがロー先生はクマ好きって聞いたから』

クマ好きって・・
どう考えたらそうなるんだモーダ・・・

あれか!?部屋を訪れた時、沢山あったフワフワのぬいぐるみを愛でるだけじゃ飽き足らず触ったせいか?
その時、触れたのはたまたまクマのぬいぐるみだった気がする・・


「シャワーを浴びようかと思ったが先に散歩に連れて行った方が良さそうだ」

運動不足もあるだろう。
留守にする際は、ペットホテルに預けるが今回は預ける暇がなかった。

『お散歩!行く!』

目をキラキラさせ、ペポに寄りかかっていた。
大きな犬に寄り掛かるのが夢だったんだと、ご満悦な顔に一気に花が咲いたような笑みが浮かぶ。

『ロー先生はシャワー浴びてて!
散歩なら私が代わりに行くから!』

手にしていたリードと部屋のキーを奪う。

「・・いや、ダメだ」

巨体のペポがを引き摺る様子が目に浮かぶ。

『ペポも私とお散歩行きたいわよね?』

の呼び掛けに律儀に返事をし、激しく尻尾を振るペポ。

再度反対しようとした俺の言葉を無視してとペポは部屋を飛び出した。

「!ペポ!」

これでは、じゃじゃ馬が2匹になったも同じ。
頭を抱えた俺は、部屋に備え付けられコンシェルジェ直通電話を手に取った。




「ーーー悪いが今そっちに女性と犬が行った。追跡を頼めるか?」

《はい、トラファルガー様。女性と犬ですか?》

明らかに戸惑った声。

「そうだ、子ども対応のオプションか何かあっただろう?
それで追ってくれ」

《お子様見守り追跡オプションがございますが、そちらで・・》

「それで構わねぇ、怪我しねぇ様に見ていてくれ」

適用されるかどうか関係なかった。
有無を言わせず俺に、コンシェルジェはかしこまりましたと返事を返した。











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