第11章 POOPPY
「もう夜中だ、いつまでやってもキリがねぇ。
次が最後のゲームだ」
俺はそう宣言して、カードを配った。
酒のビンやグラス、空になった皿が転がる部屋。
最後の勝負が始まった。
「あ''っ!ワンペア・・」
「スリーカードだね」
「フルハウスだ」
「フフフ、俺もフルハウス」
「フォーカード、決まりだ」
「クハハハ、残念だなストレートフラッシュだ」
やっとツキが回ってきた。
これに勝てるのは1つしかねぇ。
『・・・ロイヤルストレートフラッシュだよっ!』
高らかに勝ちを宣言する。
何故勝てねぇんだ?
イカサマをしている様には見えねぇし・・
相当、勝負運がいいのか?!
『じゃぁ、最後の罰ゲームは・・・』
そう言って辺りを見渡したは、ピタッと視線を止めた。
視線の先にいたのは・・・
『トラちゃん、日曜日私とデートね』
「おいおい、ちゃんそれはないよ」
「!それは罰ゲームじゃねぇッ!」
「フフフ、何かあるとは思っていたがどうゆう関係だ?」
「・・・チッ」
どうゆう事だ?!
トラファルガーとは、あの病院で初対面だったはず・・
知り合いの素振りすら見せてなかった。
コイツを気に入ったのか?
まさかな・・
酔っているにしても何かあるはずだ。
先生呼ばわりしていたがトラちゃんと呼んでいるワケが・・・
俺は黙ったまま、2人を見つめた。
オマケ→