第11章 POOPPY
「フフフ、飲めよ」
律儀に5杯それぞれグラスを持って来たコイツら。
「招いたつもりはないのだが?」
「家主からの命令でねぇ、逆らえられねぇんだよ」
それはお前だけだろうとクザンを見る。
「それにしても豪華な部屋だな。
このイージーチェアはKINDELのだろ、俺の部屋にも置くか」
1人用ソファに座り肘を付いて足を組む様は明らかに客人の態度ではない。
その対面側には、クザンが座り。
窓を背にしたソファーにはキッドとゾロが並んで座った。
立ったまま、外を眺めるのはロー。
フッと、ため息を吐き空いているソファーに座った俺は徐にグラスを手に取り一気に呷る。
酔いもせず2杯目を殻にした時、背後から扉が開く音がした。
「チッ・・・」
案の定、俺のワイシャツ1枚だけを身に纏ったの姿。
予想していた通りだが、ゾロとキッドは口を開けたまま唖然とし
ローは眉を寄せ、クザンは額に手をあて溜息を吐く
ドフラミンゴは不敵な笑いをあげた。
「どうゆう事だ!?
何故クロコダイルが上半身裸でがヤツのワイシャツを着てるんだよッッ!!」
「フフフ、ヤッちまった後か?」
「・・・チッ」
「良い病院知ってるよ、紹介でもしょう」
「満足出来てねぇだろうな?俺が相手してやるよ」
自由気ままに発言する5人に俺は頭を抱えた。
肯定すれば屈辱的だ、否定すればコイツらは諦めない。
「フフフ、誰に抱かれ様と俺のモノだけになるなら過去なんて関係ねぇな」
何故ドフラミンゴがモテるのかよく分かった。
この発言で殆どの女は、堕ちるだろう。
『・・クロ君・・・?』
「「クロ、君?!!!」」
「酔っ払ったままだ」
説明するのも面倒だ。
勝手にしてくれと、俺は残りの酒を飲んだ。