第10章 PLUMERIA
俺
キッド
ドフラミンゴ
ロー
クザン
外野から優雅に笑うハンコック。
妙な取り合わせだが、その中心には無邪気な笑顔の。
「、今日は綺麗だな。
いや、いつも可愛いけどさッ・・・」
今まで黙っていたキッドが口を開く。
この重圧に堪え兼ねたのだろう。
『ありがとう。
あっ、忘れるところだった・・』
そう言っては、俺らに爆弾を落とした。
『これ社長が用意してくれたの』
「・・はぁ?」
「チッ・・・」
「・・彼奴か」
「フフフ、クロコダイル」
「社長ねぇ・・」
「ふふっ、彼が此処にいないのは誤算だったが良い仕事をしてくれるのぅ」
コイツ分かってるのか?
男が女に服を贈る意味を・・
あぁ、多分いや、絶対分かってねぇだろうな。
「、よく受け取ったなぁ。
わらわがいくら贈ろうともなかなか首を縦に振ってくれぬのに」
『うーん、いろいろ事情があったの。
それにイワンコフ相手では断れなくてね』
「まぁ!イワンコフの店に行ったのか?!
施術はイワンコフ本人か?!
真か!よく予約を捩じ込んだものじゃ、なかなかクロコダイルも侮れんヤツじゃ」
興奮したハンコックに頷き続ける。
男の俺でも知っている、美容界の大御所イワンコフ。
自分の会社の副社長へ向けた贈り物にしては、ありえない。
だとすれば、クロコダイルもの事を・・・
恋沙汰に鈍い俺でも、気付く。
「おい、ルフィ」
小声で話しかけた俺に視線を向けるルフィ。
「ハンコックのヤツは何を考えてるんだ?」
「・・あぁ、に気があるヤツ集めて楽しむって言ってたな〜。
後、恋沙汰に自分は参戦出来ねぇから兄を巻き込むとも言ってたぞッ」
ガクッと首が下がる。
今日主役 ハンコックの思惑通りに事が進んだって事かよ。
俺
キッド
ドフラミンゴ
ロー
クザン
そして、此処にはいないが
此処にいる野郎達より一枚上手な牽制で存在を示すクロコダイル。
モタモタしてっとマジで出し抜かれかねない人物ばかりだ。