第10章 PLUMERIA
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一流ホテル パーティールーム。
『流石だね』
「流石だな」
ハンコックの誕生パーティー。
業界人や芸能人、大手大企業等々 雑誌、新聞、テレビ等で見た事あるヤツばかりだ。
その中でも一際目立つ集団の中にハンコックの姿が見える。
隣には当たり前のごとくルフィの姿。
「先に挨拶行くぞ」
の手を引き俺は集団の輪の中に入り込んで行く。
「!!
何とまぁ、今宵は一段と美しいぞ!
ほれ、カメラマン!とのツーショットを撮れ!
雑誌の写真はとの写真しか許さぬ!!」
相変わらず女帝のハンコックは、俺の手からを奪い取った。
何故かハンコックはの事をとても気に入り、それこそ愛でる如く構いまくっている。
まぁ、小動物の様な雰囲気のに保護欲を掻立てられるのかもしれねぇ。
『お誕生日おめでとうハンコック。
プレゼント直接渡したかったけど受付に預けたから良かったら使ってね』
「ま、ま、真か!
それ、早うのプレゼント持ってまいれ!
わらわもからは直接受け取りたかったぞ」
にこやかに笑うハンコック。
ふと、俺がいるのにやっと気付いた瞬間、眉にシワが寄る。
「・・ゾロ、その方がと一緒に来たのか?」
「あぁ・・・」
「クロコダイルが入院したのは風の噂で耳にしている。
大変だろう疲れてはいないか?
それにしても、エスコートが必要ならばわらわがにぴったりな男を紹介したのに・・」
「俺で悪かったなッ」
『ゾロッ!ハンコックも!』
妙な空気を感じたのか慌てる。
俺らは構わず、お互いに強い視線をぶつけ合う。