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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第5章 HYACINTH





『ト、トラックは何処ッ!!!?』



タクシーを飛ばして辿り着いた事故現場。
事故処理が終わったばかりみたいだが、肝心なトラックが見当たらなかった。

現場にいた警察官に詰め寄り聞き出した。
普通なら怒られそうな態度だが、こっちは社運が掛かっている。
ショーが失敗に終わる訳にはいかない。

運転手が病院へ搬送された為、トラックは最寄りの警察署にレッカーされたと聞き 私は、警察署に押し掛けたのだ。



『さっき、事故ってレッカーされたトラックよッ!
何処にあるの!まさか、エンジン切ってないわよねッ!!』

落ち着いて下さいと押し留める婦警に私は、怒涛の如く声を上げる。

『エンジン切ったら冷却システムがダウンするのよッ!
ダメになったら私、路頭に迷うのッ!
トラックは何処ッッッ!!』

「お姉ぇちゃん、フラワーふるふるの人〜?」


フラワーふるふる。
今回、花を発注した卸売り業者。
知人の紹介の業者じゃなきゃ、不安を覚える店名。



『そう!フラワーふるふるの店名が入ったトラック!
アナタ知ってるの?!』

「裏に停めてあったな〜」

『裏?!裏ね!ありがとうッ!!』


突然、後ろから声をかけて来た背の高い男。
探していたトラックの行方が分かり、私は思わずその男にハグをして走った。

ちゃんとお礼を言いたいが今の私は、1秒足りとも無駄に出来ない。



「おい、お姉ぇちゃん ちょい待って、って・・・
・・こりゃ、大胆なお姉ぇちゃんだね〜」


背の高い男が呼び止めるのも聞かず私は走り去っていた。

後から気付くのだが、私はここで二度手間の危機に陥ってしまうのだ。










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