第31章 BURDOCK
「アレが噂の婚約者様ね」
「超美人だね」
『うん・・』
「毎日、会社に来てあの子何してるの?
の所にも1回は顔出すんでしょう?」
そう、最近私を悩ませているのはこの事だ。
特に用も無いのに何故か私のオフィスへ顔を出し、お茶を飲んで行く。
クロコダイルに会いに来たのはわかるが、何故私の所まで来るのかはわからないままだった。
『・・1度ハッキリ聞いた方がいいのかな?』
「うーん、でもヤキモチかもよ。
社長と仲が良いでしょ?
婚約者としては心配なのかも」
プリンが言う事は、わかる。
ドフラミンゴも言っていたし。
「友達いないんじゃない?
今の感じは、特にを見下したりしてる感じには見えなかったけど」
レイジュが言う事も最もだ。
最初、感じていた敵対心を最近は感じない。
出会った頃、一緒に買い物に行った時と同じ様な親しみを感じる。
オフィスで話す内容も洋服や食べ物、普通の女子と何ら変わりがなかったのだ。
まぁ、仕事もトラブルなく順調で支障をきたしているわけではないので今の今まで放置していた。
何せ、相手が相手だけに無下に断る事も出来なかったのだ。
『まぁ、機会があったらそれとなく聞く事にするよ』
本当に実害は無かった。
この時までは・・・