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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第30章 SWEET PEA





『ドフィにはいろいろしてもらってありがたいと思ってるの』

恐る恐るだが、言葉を発した。

「あぁ・・・」

『でもね、でもね!
その・・違うと思うの』

「何がだ?」

『何がって・・
ドフィに何もかも世話になるこの現実よ』

「わからん」

それが何が悪い?とで言うような表情を見せる。

『私は働いてるわ!
自由になるお金だってある、全てをドフィに払ってもらうワケにはいかないの。
何よりその理由がない!』

「・・理由があればいいのか?」

違う。違う。
そんな事じゃない。
本当は・・

「お姫さんが明確な理由が欲しけりゃくれてやる。
何より理由なんてハッキリしてるさ」

『・・理由って?』

どんな理由があるというのだろう。
金と労働を惜しみもなく注ぐ理由が・・

「お姫さんはお姫さんだからさ」

『・・・』

またこれだ。
肝心な事は、必ずそれで濁すドフラミンゴ。
お姫さんに何の意味があるというの?

「以前言っただろ?
女は黙って男の贈り物を受け取れって」

言ってた。
言ってたけど。

『限度があるの!』

「それを決めるのは男だ」

『何それ!
いつの時代の話しよッ!』

聞いてたら頭が痛くなってきた。
平行線で妥協点すら見つけられない。

ヒートアップする私と打って変わってドフラミンゴは冷静だ。
そして、何より目の前でグラスを磨くキッドも素知らぬ顔。

それがバーテンのあるべき姿だが、1人熱くなっている私はそれですらイラついてしまう。

「それじゃ、お姫さん。
俺が何もしなければ満足なのか?」

『まぁ、ある意味そうだけど!
でも、誰も不満があるとか言ってない!』

私をジッと見たドフラミンゴは深いため息を吐いた。

理解不可能だと言いたげ。
明らかに呆れていた。








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