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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第28章 SUMMER SNOWFLAKE




そのまま着ていた服を脱ぎ捨てると湯船に入って来る。
私の背後に浸かるドフラミンゴ。
あまりにも突然な、行動に反論する暇も無い。

『何で入って来るの?』

やっと口に出来たのはそんな言葉。

「別にいいだろ?
初めてじゃねぇんだし」

初めてだとか、初めてじゃないとかの問題ではない。
言い返そうとした私にドフラミンゴはポッリと呟く。

「1人にしたくねぇだけだ。
・・・1人して悪かった」

何で謝るの?どうして?
謝る理由が無いのに・・

『それって・・同情ですか?
あんな事があった私に同情してるんですよね?
だから、そんなに優しいんだッ!』

いつも意地悪で
いつも上目線で
いつも強気で

それがドフラミンゴだったのに。
今のドフラミンゴは違う。

「違げぇ!聞け、!!
パーティーの時から逃げようとするんじゃねぇ!」

浴室に響く怒鳴り声。
強張る私に、ドフラミンゴは溜息を漏らした。

「チッ・・。
こんな事言いたくねぇんだよ。
だから・・聞いてくれ」

そっと私に手を回し、引き寄せたドフラミンゴ。
私は寄っかかる形となり、お腹の前にドフラミンゴの手が交差する。

『・・ドフラミンゴ、さん?』

ドフラミンゴの息が耳にかかる。
私の肩に額を乗せたドフラミンゴは、静かに話し始めた。

「・・まず、ロビンの事だが・・・好きだった」

ズキン 胸に痛みが走る。

「だが、過去の話だ。
その事でクロコダイルと争ってるわけでもねぇし、敵視しているってわけでもねぇ。
・・まぁ、仲が悪いのは元々の性格が合わねぇだけなんだよ」

『・・社長への当て付けじゃないの?』

「んなもん、するわけねぇだろ。
俺だったらそんなくだらない真似するぐらいなら堂々と正面からヤる」

確かに・・
ドフラミンゴはそんなタイプではない。

違うとわかり私は、ホッとした。
ホッとしたら無償に聞きたくなった。

『じゃ、何故私に構うの?
何で話を聞いてくれたり、力になってくれたり、助けてくれたりするの?』

ずっと知りたかった事。

「俺のお姫さんだからだろ?」

何言ってんだ? と、当たり前の様に言う。

ドキッ 胸に痛みが走る。

それを聞いた途端、頬が紅くなったのが自分でもわかった。
背後にいるドフラミンゴには、気付かれないで済んで助かった。

こんな顔、見られたくない。

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