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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第4章 CARNATION





『私とした事が手一杯でこんなギラギラ君に気付かないなんて・・・』

メール送信し終わった私は、吐息と共に素直な感想を口にした。

「誰がギラギラ君だぁ〜ッ!!」

「えぇい!五月蝿いと何度言えば分かる!
その方、にそのような口の利き方わらわは許さん!」

勢い良く立ち上がり、見下しながら指を指していたハンコックをルフィは止める事なく大笑い。

『・・ハンコックいいのよ。
この人はこの人で、これが売りなんだろうから』

「売りじゃ
「がそう言うなら、良かろう。
その方、の言葉ありがたく頂け」

キッドの言葉を遮り、ハンコックは高らかに微笑みを浮かべる。


『アナタ、仮にも仕事中でしょう。
少しは客のあしらい方身に付けなさい』

低い声でキッドに忠告すると、今度は声を上げる事なく渋々だが黙ってグラスの酒を飲み干した。

同じ様に緊張で酔いから覚めた私は、口の渇きを覚え同じ様にグラスの酒を飲み干した。

氷が溶け薄くなってると思っていたお酒、思ったより薄くなってない。
それより、逆に私好みの酒の量だった。


「・・・強過ぎたか?」

『ううん、丁度良い』

「じゃ、これぐらいか・・・」

手際良く酒を作り始めたキッド。
氷の落とし方、酒の注ぎ方、マドラーのかき混ぜ方、その一つ一つ、長い指先の動き一つ、優雅で美しかった。

『・・・綺麗・・』

ビクッ!
最後の最後、グラスを私のコースターに戻す際水面が揺らぎ酒が溢れキッドの手を濡らす。

『あら、残念。
お酒は客の口に入って、完成よ。
満足させて、100点満点なのに』

「ッッ!!」

動揺で固まったままのキッドの手を優しくハンカチで包み込む。

「・・・いまので何点だ」

『・・うーん、75点かな』

されるがままの状態のキッドの手の水分を綺麗に拭い、私は口を開いた。

「・・・それ、何処で知っ・・いや、いい・・・・」

そのまま黙って肩を落としたキッド。
そんな姿にため息を付き、話を切り出した私にキッドは言葉を切りながら話してくれた。

元々、キッドは系列のバーテンダー。
師匠に見込まれ、腕もドンドン上がっていった。

だが、本来の短気さや客のあしらい方。
バーテンダーに必要な要素が丸っ切り欠けていた。







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