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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第26章 ALLIUM





「・・悪い、八つ当たりだ」

もう一杯飲もうと、ボーイを呼び寄せるクロコダイル。
直ぐ様、気持ちを切り替えられるクロコダイルとは違い私は引きずってしまう。

『・・我慢、してたんです。
女の人と親密に話す姿も小まめに連絡取り合っている姿も・・
社長は、私にこれ以上耐えろと仰るんですか?』

「・・」

『ゾロの仕事を理解しようとはしました。
仕事だからと割り切ろうとしました。

でも、心が悲鳴をあげるんです。
好きだからこそ、私だけを見ていて欲しかった』

淡々と話せていた。
感情をぶつける事なく、事後報告の様に。

『考えが浅はかだと言われればそうだと思います。
その事には、何も言えません。
ですが、簡単に別れを選んだわけではありません』

積み重ねてた。
あれはキッカケにしか過ぎなかった。

積み重ねたモノが多すぎたのだ。

「・・誰が知っている?」

私は俯いていた顔を上げると眉を寄せたクロコダイルの姿。

「この事を誰が知っている?
誰に相談した?」

『えっ?』

「の性格上、落ち着いて話せるわけがない。
感情を取り乱すはずだが、今のお前は違う。
誰かに相談して心の折り合いがついた様に見える」

私をよく見てる、よく知っている。
何故そんなに手に取るようにわかるのだろう。

『確かに相談・・話は聞いてもらいました』

あれは相談とは違う気がする。
一方的に持て余した想いをぶつけただけだ。

「誰にだ」

言えと、言うクロコダイル。

私は躊躇った。
ここで言っても良い方向には、向かわない事は確かな気がする。

「言うだ」

『えっと・・・』

「俺だよ」

「『!!?』」

私の背後から聞こえた声。
馴染みある声に私は振り返った。

「てめぇ・・・」

「ゾロは俺の部下なんでね、話は俺が聞いた」

『ドフラミンゴさん・・』

いるはずがない場所。
BARと言ってもここはクロコダイルの通い慣れたBAR。

犬猿の仲の2人が同じBARを使うはずがない。



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