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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第26章 ALLIUM




親の言いなりかで同伴者を了承したかと思っていた。
だが、頬に赤みを帯びるロビンを見て私は確信したのだ。

「Can you keep it to yourself?」
(秘密にしておいてくれる?)

慌てたのか、早口で言うロビン。
頷いた私に照れた様に話してくれた。

「初めて彼に会ったのは子供の頃よ。
それから好きなの・・
わざわざ日本に帰国してまで逢いたかったの」

そうだったのか・・

今回、同伴者を決める時クロコダイルが真っ先に出した名前がロビンだった。
知り合いかな と、思ったがあまり気にしていなかった。

紳士的だが不特定多数の女性と関係がある。
今まで特定な人を作った事がないクロコダイル。
だが、ロビンは今までの女性とは違う様だ。

「ねぇ、はこっちとこっちどっちが好き?」

今度は繊細な細工が施されたネックレスを見せて来るロビン。
さっきの事が頭から離れない私は、何も考えずにネックレスを指差す。

「こっちね」

嬉しそうなロビンを見ながら私は、ぼんやり考えた。

社長はこの人と結婚するのだろうか?

年齢的にも結婚していておかしく無い。
ロビンの身分もクロコダイルの身分も申し分ない程ピッタリだ。

『並んだら絵になるよね・・』

「えっ?何か言った?」

漏れた心の声にいつの間にか私の前にいたロビンが首を傾げてくる。

『いえ、何でもないです』

「そう?はい、これ」

ショップ袋を私に差し出すロビン。

『えっ?』

「今日付き合ってくれたお礼よ」

『えっ?困ります。
私、そんなつもりでお付き合いしたわけではないんですよ』

何故?と、首をまた傾げたロビン。

「お仕事だからかしら?」

『最初はそうでしたが、私も楽しんじゃっていました。
わざわざお礼なんて貰えません』

「ふふふ、謙虚ね。
でも、これは受け取って
あなたにと思って選んだ物よ」

『でも・・』

「だったら、交換条件ね。
クロコダイルの好きな物、嫌いな物教えて」

そう言って微笑みロビン。

それでも断ろうとしたがクロコダイルの事教えてくれないつもり? と、言われてしまい断り切れずに受け取ってしまった。

喜ぶロビンには悪いが、私は何故か気分が急落していく。



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