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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第24章 CHINESE MILK VETCH






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「眠れるようになったか」

『えっ?』

書類を差し出しながら社長が言った言葉に私は、書類を受け取り損ね床に散らばしてしまった。

慌てて搔き集める私に、社長は続ける。

「隈が薄くなってるようだ」

気付いていたのか・・

メイクで誤魔化していたが、社長にはバレていたらしい。

『休日ゆっくり休みましたので。
ご心配お掛けしてすみません』

立ち上がった私は、取り繕うようにニッコリ微笑む。

今は仕事中。
余計な心配までかけたくない。

「・・そうか」

頭を下げ、社長室を出た私は席に着き書類を眺めながら別の事を考えていた。

休日はドフラミンゴのお陰でゆっくり休めた。
思いっきり食べて飲んで、自宅に帰ったら何も考えずグッスリ眠れた。

久しぶりの安眠。
安眠しすぎたぐらいだ。

だけど、この事を社長に言うには躊躇った。
プライベートな事で話さなくてもいい事なのにどこか罪悪感がある。
隠しているみたいな、罪悪感が。

「副社長、3番に外線です」

部下の声に我に返る。
お礼を言って電話に出た私は、頭を仕事モードに切り替えた。

電話対応、書類整理に書類作り、会議にと働いている間はちゃんと仕事が出来ていた。

だけど、気を抜くと一瞬にして考えてしまう。

『ダメだなこりゃ』

「何か問題でも?!」

『あっ、何でもないよ』

思わず声に出てしまっていた。

ドフラミンゴさんのおかげで眠れたけど、まだ先には進めていない。
だけど、またドフラミンゴさんに連絡するわけにはいかない。

これ以上、頼るわけにはいかなかった。

パーっとしたい。
そう思った私は連絡を取る事にしたのだ。





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