第24章 CHINESE MILK VETCH
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「えっ?マジ?!」
「別れちまったのか!?」
今まで誰にも話さなかった。
話す事が出来なかった。
『うん、別れた』
「いつ!?」
ビビの言葉に3週間とちょっと前と答える。
「ゾロが店辞めた時期と同じじゃねぇか!」
『別れた後、辞めたみたいだね』
驚くエースに私は、グラスに口を付ける。
「何ですぐに話してくれなかったの!?」
『仕事で忙しかったし、ビビは何より話す場所ってここに連れて来るでしょ?』
「あっ!うん、確かに」
思い出の場所。
何よりゾロがいるかと思ったら行けなかった。
「大丈夫?」
『うん、多分』
「・・俺、少し席外すわッ。
2人でゆっくり話してくれ」
そう言うとエースは離れて行った。
その気遣いが心に沁みる。
「何が原因だったの?」
エースがいる前では聞かなかったのだろう。
私も言えなかった。
包み隠さずビビに全てを話した。
ただ、ドフラミンゴの事だけは話せなかったんだ。
「ッ・・辛かったね・・・」
泣いてもいいよ と言うビビの方が涙を浮かべている。
『ビビ泣かないで』
「だって、の気持ち考えたらさ・・
切ないよッ・・だって、ゾロの事まだ好きだって顔してるんだもん」
『そ、そんな顔してた?』
頷くビビに私は戸惑った。
そんな顔して私は話していたのか・・
自分では、気にしていない風に話していたつもりだ。
『私さ、実は
「ようこそ、お姫さん」
意を決してビビに言おうとした瞬間、聞き慣れた声が聞こえた。
「『ドフラミンゴさん?!』」
何故ここに?
いや、いても可笑しくはないけど・・
突然現れたドフラミンゴに私もビビも驚きを隠せない。
「お姫さん、隣いいですか?」
『えっ?あっ、はい。どうぞ』
断りを入れ、座るドフラミンゴ。
そこへ、エースも戻り場の空気が一気に変わった。
4人掛けの大きなソファーに
ドフラミンゴ、私、ビビ、エース と順番に座る。
『来てたんですね』
「さっきな」
4人揃ったところで、グラスを合わせ乾杯する。
「お姫さんこそ、ここにはもう来ねぇと思ってた」