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花言葉を君に 【ONE PIECE】 現パロ

第24章 CHINESE MILK VETCH




「・・お姫さんはお姫さんだな」

ドフラミンゴさん・・
ドフラミンゴが呼ぶ“お姫さん”、この前は馬鹿にした感じだったのに今日は違う。

呆れた感じに聞こえる響きだが、その表情はまるで違っていた。

『そのお姫さんってどんな意味があるの?』

だから、聞いてしまった。
小娘だという“お姫さん”とは違う、その何かを知りたい。

「お姫さんはお姫さんだ」

表情を元に戻したドフラミンゴは続ける。

「・・ただの呼び名だ、それ以外に理由はない」

『そっか・・・』

多少違和感が残ったもののこれ以上は聞けなかった。

『ドフラミンゴさんも少しは食べて。
私ばっかり食べてるよ』

「俺はいい、お姫さんはもう少し太れ。
細過ぎると抱き心地が悪い」

『・・・セクハラですよ、その発言』

「真実を言ったまでだ」

ニヤリと笑うドフラミンゴに私はいつも通り言い返し、それから楽しいひと時を過ごした。

久しぶりに心から笑った気がする。

毎日仕事に追われ、考えないようにしてきたけどやっぱりに1人になると考えてしまう。

他に良い方法があったのではないか?
別れるを切り出すのは早かったのではないか?

1人で過ごす夜は、長く暗く、私をマイナス思考へと引き摺る。

過去を振り返るなとドフラミンゴに言われていたけど、考えられずにはいられなかった。

『・・ありがとうドフラミンゴさん』

「何だ急に」

『ううん、今夜は楽しくて嬉しかったの』

「・・そうか」

私の頭を撫でるドフラミンゴの手はとても優しかった。

失恋パーティーって言ってたけどこれもドフラミンゴの優しさ。

私がまだ立ち直ってないとドフラミンゴはわかってたのだろう。

何気ないその優しさが嬉しい。




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