第23章 TRUMPET VINE
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私はゾロと別れそのままドフラミンゴに会うために会社へ行った。
広々した室内に大きな窓、豪華な社長室。
そこにドフラミンゴはいた。
「何の用だ、お姫さん」
『これを渡しに来ました』
封筒を受け取ったドフラミンゴは、目を見張った。
「これは何の金だ?」
『私の飲み代です』
「・・誰から聞いた」
ゾロに返そうと思って用意したお金。
いくら恋人同士だとしても支払ってもらうのは腑に落ちなかった。
だけど、話して矛盾した。
支払っていたのは別の人。
こんな事出来るのは、1人しかいない。
『やっぱりドフラミンゴさんだったんですね』
「・・ちっ。
これは無かった金だ、返されても困る」
『受け取って下さい』
金額がおおよそだったため、教えてと言う私にドフラミンゴは封筒を押し付ける。
「これを持って、さっさと帰れ」
『無理です!
受け取ってくれないと私は自分の中で蹴りがつきません!!』
タダより高いモノはない。
借りを作ったままではいられない。
『ドフラミンゴさ
「それより別れたのか?」
封筒は私の手の中に舞い戻り、これ以上この話題は終わりだ と、言う様に話を変えるドフラミンゴ。
『別れました!
だから、受け取って!!』
「・・・」
『私はドフラミンゴさんに奢られる義理はありません!
何で代わりに支払ってたんですか?!』
「・・・」
『ドフラミンゴさんが受け取ってくれるまで私帰りませんからね!』
黙っていたドフラミンゴ。
やっと、口をきいたかと思うと驚くべき提案をしてきたのだった。
オマケ→